2020/06/06 20:50

新しい時代の幕開け。


今回ご紹介させていただきたい商品は、シンプルで細身のクラシックなシルエットがスタイリッシュな着物リメイクのロングコートです。
MOMOZONO Arte della Sartoriaが展開している、アンティーク素材を再利用したリメイク作品の中の一つです。

今回のアイテムには、シルク製の着物が使用されており、ちりめんの着物が持つ特有の落ち感が特徴です。
ボディに合わせた際に、金の刺繍と古風な和柄が本来の着物を着付けた時とほぼ同じ位置に来るよう工夫されデザインされています。


MOMOZONO Arte della Sartoriaでは、古い素材や伝統的なデザインから学べる技術、またはよく考えられ工夫された過去の斬新なアイデアを参考に、新しいデザインを生み出すアートプロジェクトを打ち立てています。古き良きデザインに、現代のニーズに答えた新たな使用価値を与える。西洋と東洋のライフスタイル両方の目線を通し〈リ〉デザイン、変化させることを目的としています。

このプロジェクトでは、他にもシャツやジャケット、ズボンなどのリメイク作品を実験的に提案しています。素材だけでなく、衣服の「感情」を進化させたデザインも試みています。

今回取り上げさせていただいているロングコートは、着物を着付けた際の迫力感と豪華さをなるべく残しつつ丁寧に手作りで仕上げられています。



日本の着物は、それ自体の品質や布の表現力の高さが非常に人気で、海外でも大変評価されています。着物が持つ天然素材で染色された色とりどりの上品な色使いや、和柄特有のユニークなモチーフ使いは、世界の人類学的に見てもとても注目されています。

着物の価値には、時代を超えてもその美しさを魅了し続けられる不思議なパワーがあります。その価値には、現代消耗品としてほぼ使い捨てになってしまった衣料品と比べ、比較することが全くできないほどの貴重さがあります。

着物がなぜ世界の国境や時代を超えても評価され続けられ、その美しさを保ち続けているのかと言う理由の一つに「職人の技」があります。「職人」とは、自ら身につけたクオリティの高い技術を使って、手作業でものづくりを行う職業の人のことを指しています。

現代の衣料マーケットでは、ほとんどの衣料品は少数賃金で働かされている労働者の手によって作られています。大規模な工場で、過酷労働の中、無理矢理作られている衣料品には、着物のように職人の愛情とこだわりを持って作られた製品とは品質の中身と物自体が持っている魂が全く異なります。

しかし、着物を現代の衣料マーケットに持ち込むとなると、残念ながら日常生活への使用価値に不具合が生じます。まず、着物が持つ難点は何と言ってもその着付けの複雑さ。伝統的な着付け師の知識がないと、日本人であろうが一人で完璧に着付けることは難しいです。時代が変わり、そのような教育が日常に組み込まれていないために仕方ありません。また、外国人であれば着物の保管方法などに悩まれている方もいらっしゃいます。


MOMOZONO Arte della Sartoriaは、イタリア、フィレンツェに拠点を持つインディペンデントのクチュールブランド。日本の着物やヨーロッパの伝統的な仕立て技術など、現在ほぼ失いかけている古い知識と文化の価値を、国境を超え新たな角度で発信することを目指しています。

新たな使用価値を与えられたこれらのリメイク作品たちは、新たな主人の元で再び現実の表舞台に輝くことを待っています。

今回ご紹介させていただいたアイテムの裏地は、アンティークのインドシルクを使用しています。鮮やかなターコイズブルーが美しいインドの妖美な色味が、ちりめんの渋い黒とコントラストになり、ユニークでセンスの面白い個性的なキャラクターを演出します。


MOMOZONO Arte della Sartoriaの服の仕立ては、ヨーロッパの仕立てが本場の街、イタリアのフィレンツェで手作業で丁寧に行われています。イタリアからの発送になりますが、どうかご興味を持っていただけましたら幸いです。

最後まで読んでいただきまして、誠にありがとうございます。

MOMOZONOのインタビュー記事

https://mag.sixty-percent.com/archives/11707